【5/26更新】AppleのARメガネ型デバイス「Apple Glass」の最新情報まとめ

【この記事は新しいニュースが入ってくるたびに更新しています。(最終更新日:2020/05/26)】

Appleは、現在、数百人の従業員からなる研究ユニットで拡張現実・仮装現実デバイス「Apple Glass(Apple Glasses)」を開発中と言われている。メガネ型スマートグラスと呼ばれることが多い)とヘッドセット型の2種類を準備していると言われており、これらのデバイスは早ければ、来年2020年にも発表が期待されている。

今回は、このAppleの未来のデバイスについて最新情報を紹介する。

「Apple Glass」の最新情報まとめ
  • 名称は「Apple Glass」
  • 価格は499ドル(約53,000円)
  • Apple Watch(第一世代)のように処理がiPhoneに依存
  • 2020年第4四半期から2021年第1四半期に"One More Thing"で発表
  • 2021年第4四半期から2022年第1四半期に発売する計画
  • 両レンズにディスプレイを搭載したメガネ型デバイス
  • 度数入りレンズもオプションで用意
  • UIは「Starboard」と呼ばれている
  • 左右両眼にそれぞれ8Kディスプレイを搭載?し、単体で使用可能
  • プライバシーの観点からカメラは搭載されない
  • 独自のQRコードをスキャン可能
  • 操作は、フレームのボタン?またはジェスチャーで可能
  • OSは「rOS」
  • 2021年にARグラス、2022年にARヘッドセットを発売?
  • かなり洗練されている流線型デバイス(Jon Prosser氏)
  • スティーブ・ジョブズ・エディションが用意される?(2020/05/22)

名称 -製品名

「Apple Glass」

Appleは、メガネ型とヘッドセット型の2種類準備していると言われている。最新の情報によると、メガネ型デバイスのマーケティング名は「Apple Glass」と呼ばれているようだ。

メガネ型とヘッドセット型の違い
メガネ型はAR(Augmented Reality)をレンズに映し現実世界と融合して使用するデバイス、一方ヘッドセット型は仮想現実空間内(VR)に没入してゲームや映画などのコンテンツを楽しむためのデバイス。両者はそれぞれ用途・仕組みが異なる。

デザイン

現在、プロトタイプなどの画像が全く出てきていないものの、Appleは軽くて疲れないデザインを目指しているという。実物を見たというJon Prosser氏は「かなり洗練されている」と表現。また、プロトタイプはプラスチック製であったものの、最終製品版は金属になる可能性があるという。

第一世代として発売されるものは「サングラスではなく、メガネ」という位置付けになるようで、オプションで度数入りレンズも用意されるようだ。第二世代以降では、サングラスのような着色グラスが用意される可能性もあるという。

【2020/05/22】

Apple Glassには、「スティーブ・ジョブズ限定モデル」が存在する可能性があるようです。Apple Watch」が最初に発売されたときに用意された「Apple Watch Edition(ゴールドモデル)」のような存在になると言われています。

機能・特徴・処理性能

「Apple Glass」は、両レンズにディスプレイが搭載される。通信・処理は、ペアリングしたiPhone側で行うようで、Apple Watch(第一世代)のようになる

UIは、「Starboard」と呼ばれている。フレームにはLiDARスキャナが搭載され、デバイス操作はフレームからまたはジェスチャーで可能。

2020年にiPad Proに搭載されたLiDARスキャナから得たデータは「Apple Glass」の開発チームに渡されているという。

プライバシーの観点から、カメラは搭載されない可能性が高いという。(少なくともプロトタイプには搭載されていない)

購入時に、ワイヤレス充電用のプラスチック製スタンドが付属する。

 

発売と同時に「Apple TV+」のようなコンテンツ配信を提供すると言われている。ARグラスは、拡張現実マップ、レシピ表示、組み立て作業手順の表示、通話やWeb検索、などの利用が期待されている。VRヘッドセットは、主にゲームや動画の視聴がメインとなるだろう。

ちなみに↓

Appleは、AR関連の特許を多数取得しており、その中の一つに「瞳の動きを利用した操作方法」がある。「Apple Glasses」の操作が視線によって可能な場合、単体でできることはかなり多くなるだろう。

rOS

新しく登場し、英語のReality(現実)の頭文字から取った「rOS」が搭載される予定。また、「rOS」向けのApp Storeも用意されるという。

発表・発売時期

現在、2022年まで発売されないというMing Chi-Kuo氏の意見と、Jon Prossser氏の2021年3月から6月の間という予測が出ている。

また、「2021年に発表が行われ、2022年に発売」という両者の間の可能性もあります。しかし、Appleは発表した後に開発中止を宣言した「AirPower」の過去があり、Appleが未完成の段階で発表する可能性には疑問を抱くとProsser氏は述べています。

 

最新のProsser氏の情報によると、Appleは今秋のiPhone12の発表会の最後"One More Thing"で発表する予定のようだ。しかし、これは遅れる可能性があるという。もし遅れた場合は、2021年3月になるとのこと。そして発売は、2021年第4四半期から2022年第1四半期になる。

 

リリース時に豊富なコンテンツを提供するため、[WWDCで発表→秋発売]という可能性はあるでしょう。

価格

価格は499ドル(約53,000円)になると言われている。もし、度数入りレンズを望む場合、追加の料金がかかる。

なお、ここでは現在発売されているARスマートグラスとVRヘッドセットとの価格を紹介する。

 

主要ARスマートグラスの価格
  • HoloLens 2(MicroSoft)・・・$3,500(日本円で約37万円)
  • Google Glass・・・$999(日本円で約11万円)
主要VRヘッドセットの価格
  • Oculus Rift S(PC接続型ゲーミングVR)・・・¥49,800
  • Oculus Quest(オールインワン型ゲーミングVR)・・・¥49,800(64GB)、¥62,800(128GB)
  • Oculus Go(オールインワン型VR視聴)・・・¥19,300(32GB)、¥25,700(64GB)
  • VIVE Cosmos ELITE(HTC)・・・¥120,989
  • VIVE Pro Eye(HTC)・・・¥179,168
  • VIVE Pro(HTC)・・・¥153,500
  • PlayStation VR(PS4・PS Cameraが必要)・・・34,980円(税抜)

私たちがよく知っているのは、おそらく後者でしょう。現在ARスマートグラスは、ほとんとが法人向けに開発されたもので、個人が購入するにはハードルが高くなっています。

筆者がApple Glassに期待していること

※かなり個人的な意見が入っています。

個人的に「Apple Glass」に期待しているのは、「iPhone」でできる多くのことを「Apple Glass」で可能になることだ。

2007年に登場した「iPhone」は、たった10年程で我々の生活を大きく変えた。スマホがあれば、どこでも映画や音楽を楽しむことができ、世界中どこにいても相手の顔を見て話すことができる。YouTubeやTwitter、Instagramなどテレビに変わるメディアも登場した。Apple Glassesは、このような時代の変化を生み出す可能性を秘めていると考えている。

登場してしばらく、人々はこれを拒絶するかもしれません。「iPhone」が登場したとき、「耳から白いうどん」と言われた「AirPods」が登場したときのように。

生活に必要不可欠。筆者は「Apple Glass」が、そのような存在になることを期待している。

最新ニュース

【2020/05/22】Apple Glassには、「スティーブ・ジョブズ限定モデル」が存在?

【2020/05/19】Jon Prosser氏が「Apple Glass」の価格や一部機能を公開

【2020/05/16】Jon Prosser氏が、近日中に本体デザインとUIを公開する模様。

【2020/05/15】Jon Prosser氏が、プロトタイプは「かなり洗練されているデバイス」と発言。プロトタイプと思われるビデオで確認したという。

【2020/05/15】Apple、VRコンテンツを提供するNextVRを約100億円で買収

【2020/05/14】Ming-Chi Kuo氏は、2022年までに拡張現実(AR)ヘッドセット、翌年2023年にARメガネの登場を予測

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事