iPad Pro 2020には、U1チップを搭載していない可能性あり。紛失防止タグ”AirTag”への利用に期待されているが...

iPad Pro 2020には、U1チップが搭載されていない可能性があるようです。MacRumorsは、その可能性について複数の証拠をまとめています。

 

iPhone11の3モデルには搭載されているApple独自設計のU1チップ。

今年のWWDCでの登場が噂されている紛失防止タグ”AirTag”は、このU1チップによって位置情報を高精度で把握することが可能になります。

 

AppleのiPhone 11およびiPhone 11 Proの技術仕様表には"空間認識に対応した超広帯域チップ"の掲載がある一方で、Appleの新しいiPad Proの技術仕様には記載されていません。Appleはまた、そのプレスリリースやデバイスのその他のマーケティング資料でU1チップを搭載した新しいiPad Proについて言及していません。

iPhone11シリーズにはU1チップの掲載がある

さらに、U1チップがiPhone 11モデルで利用できる指向性AirDrop機能が、現段階(iPadOS 13.4)新しいiPad Proではサポートされていません。これらの機能は、AirTagの発表のタイミングで機能が使えるようになる可能性もありますが、AppleがプレスリリースのタイミングでU1チップについて全く言及していないことから、その可能性には疑問が残ります。

また、Apple製品の分解でおなじみのiFixitは、新しいiPad ProにU1チップを見つけていません。ただ、iFixitはロジックボードのRFシールド(電磁シールド)に隠れている可能性があるとしています。

”AirTag”、iPadからの利用は考えていない?

これらのことから、iPad Pro 2020では、AirTag(紛失防止タグ)の利用が考えられていないかもしれません。

確かに、忘れ物防止タグは、手元で扱うことができるiPhoneで利用することの方が利便性が高く、タグから一定距離離れた際の通知は、常に身に付ける携帯に比べiPadでは必要のない機能かもしれません。

ただ、 "室内でiPhoneが見つけられない時にiPadで探す"というような応用が効くと思うので、U1チップが搭載されていてもおかしくはないと思います。

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